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THE CONCERT 2022:違いを生み出すアーティストたち

True Colors Festival シンガポールPRチーム

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2022年10月7日

THE CONCERT 2022のアーティスト ラインアップ には、人々の意識を高め、やる気を引き出し、世界を変えようと奮闘するアーティストが名を連ねています。ステージ、スピーチ、レッスン、一つひとつを通じて彼らのストーリーを読んでみましょう。

 

スパーシュ・シャー: 何十億の心を動かす

Sparsh Shah speaking into a mic from his wheelchair on a stage.

スパーシュ・シャーのパフォーマンスを目撃した観客は数十億人に上りますが、彼は「同じ数の人の心を動かすことが夢」と言います。
2019年3月に掲載されたMy Central Jerseyインタビューで、インド版クイズ$ミリオネア Kaun Banega Crorepati のファイナルパフォーマンスを振り返り、こう語ります。「インドの人口だけで10億人、そして180カ国に放映されたので、ひとつの夢は叶いましたが・・10億人の前で芸を披露することができても、そのメッセージが届いていないとしたら、そこに意味はあるのでしょうか?私のパフォーマンスを見て実際に心動かされ、行動につなげる人がいたら嬉しいです。」

その数ヶ月後、同年9月に彼はその夢を少しだけ叶えることとなりました。アメリカとインドのリーダーが集う二国間ミーティング「Howdy, Modi」のステージに招待され、そのパフォーマンスは現場の5万人の観客のみならずオンラインで何億もの再生回数を獲得しました。ツイッターでもすぐに話題となり、多くの人が感化されたとツイートしたのです。

「よく、“一番の功績は?”と聞かれます。特定のパフォーマンスや、由緒ある場所に出演したこと、そんな答えを期待されているのでしょうけれど、実際には他者の心を動かしたことです。」
画像提供:スパーシュ・シャー

 

ウィールスミス:自分自身の困難を輝く歌詞に変換する

2020年12月、ウィールスミスAsiaoneのインタビューで周りから「障害者」として見られること、それでも公の場に出ることを選ぶ理由を赤裸々に語りました。

シンガポールのナショナル・デー・パレード2019での経験を例に出してこう語ります。「言いたいことを言うための、最大の機会を待っていました。日々どんな風に人に見られたり、とかね、私たちには色々あるんです。ティッシュ売り以上のことをするだけで、すごいと思われたり。馬鹿にすんなってね。だから、あのステージに立って、自分のヴァースを書いて、言いたいことを全て言うチャンスが巡ってきて・・あのステージは戦いの火蓋が切られたような体験でした。」

ナショナル・デーでのパフォーマンス以前にも、彼は公の目を避けることはありませんでした。演劇に出演し、音楽をプロデュースし、シンガポール代表として東南アジアの車椅子ラグビートーナメントに参加もしています。

「製作は続けますが、多様な才能を持つ人が世に出て、それぞれの道を歩むところを目撃したい。自分が何かを達成した時にやっと、理想の自分になれたと思えるんです。」 

 

アルヴィン・ロウ:数百万人の偏見を覆す

3800万回―Goalcastに掲載されたアルヴィン・ロウのビデオがFacebookで再生された回数です。彼の過去の講演会から構成された7分のビデオは、彼がサリドマイドの薬害により腕を持たずに生まれたこと、そして世界で引くてあまたのスピーカー・ミュージシャンとなるまでの半生を、アルヴィン自身の言葉で語っています。

「Goalcastに出ている全員が有名人だという訳ではないですが、ひとつ共通しているのは、世界に人たちにを気づきを与えられる存在であること、皆、世界を分断するのではなく、より距離が縮まるように働きかけているところです。」と2019年のCBCインタビューでそう語ります。

Facebookでの閲覧熱が収まらない中、世界中から届けられるポジティブなフィードバック、そして彼の音楽への賞賛コメントに驚かされたと言います。

「僕のポジティブな心構え、そして与えられた生を祝福していることに、皆さん心から共感してくれました。」

 

かんばらけんた:人の心をつかむ

Group of children touching Kenta's arm muscles and laughing with him.

ダンサーであり説得力のあるスピーカーでもあるかんばらけんたは公共での交流会やパフォーマンスを通じて、日本での障害者への認識を覆したいと考えています。

2020年のロイターの特集で、「私が踊るのを見て、私の体が他の人と違うから面白いのだと理解してほしい。それが他の人の違いを受け入れるきっかけになればいいと思う。もちろん、『かっこいい!』とも思ってほしい。」と語りました。

そしてその言葉通り、社会は彼をかっこいいと認識しています。小学2年生の松尾光夏さんは「生まれつき障害があっても、あんなかっこいいダンスができるのはすごいと思う。」と目を輝かせます。

ダンスへの情熱、そして人の考えを変えてしまう才能は自身の人生も変えたと言います。「ダンスを始める前までは、普段の生活で車いすは面倒だと感じていたが、車いすを使うことが自分にしかできないダンスにつながっている。今まで隠してきたものが、ステージの上では個性的で人の心を動かすものになると知った。」
画像提供:ロイター通信

 

ルカ・レイジーレッグス・パトエリ:人間性を祝福するダンス

インターナショナル・ダンス・デー2022を記念されて製作されたYouTube動画で、ルカはこう述べます。「意識的でも、無意識的でも、私たちの奥底にはダンスがあります。ダンスは私たちを変え、世界にポジティブな影響を与えます。ダンスは年齢、人種、性別、言語や能力を超えて人を繋ぐ、人間性を祝福する最高のアクションです。」

彼の人生の中心に常にダンスがあったこと、それは容易に想像できるでしょう。異なる能力のB-BOYを集め、それぞれに特有な動きで観客を魅了するダンスクルー・ILL-ABILITIESの創立者にしてスピーカー、さらにはコーチングも引き受けてきました。

2021年にはインクルーシブ演劇『Jonathan: The Seagull Parable(カモメのジョナサン)』のプロダクションにリード・コレオグラファー/出演者として参加。好きなように生きるカモメを主人公に据えた本プロダクションでは、翼を表現するために全演者が松葉杖を用いました。「松葉杖には二つ異なる解釈ができます。一つはネガティブなもの ― あなたに足枷として重くついて回るもの。もう一つはあなたのサポートとして、自立する自由を与えてくれるポジティブなものです。」ルカはCult MTLにそう語る。

何よりも、この作品でアート界に障害のある役者たちの居場所があることを示したかったと言います。「こうした演劇を通じて才能の障害のある役者も商業的に起用されて然るべき、と言うメッセージをアート界に伝えたい。こういう演劇がそんなタブーを払拭できたらと願います。」

 

ヴィクトリア・モデスタ:自らのアイデンティティを選択する

ヴィクトリアの曲『プロトタイプ』がYouTubeとChannel 4で1150万回の再生回数を超え、彼女のキャリアは一気にスターダムへと押し上げられました。その目まぐるしい拡散を踏み台に、彼女は音楽業界、ひいては社会全体の障害に対する意識を変えるべく声を上げました。

「より多くの違いが存在すべきなんです。これは音楽業界だけの話ではなく、より幅広いところで、受け容れられる必要があります。自分と違う身体が隣に来た時に、ソワソワしたり、腫れ物を触るように扱ったり、不愉快に思ったり、自分と相手のどちらが上か下かを考えたり、そう感じるのはもうとっくにやめなければいけないんです。」そうThe Guardianのインタビューに答える。

でも彼女は「障害の代弁者」ではない、とも強調する。「私が代弁しているのは、自らアイデンティティを創り出す選択肢がある、と言う感情だけ。例えば、『世界で初めての義足・音楽・ファッション・アーティスト』になる以上のことなんです。自分の持っているものに自分で責任を負うということ。自分が合わないと思えば、合わせなくてもいいんです。」

True Colors Festival THE CONCERT 2022は11月19日-20日に東京ガーデンシアターにて開催
True Colors CHANNEL#16 【車椅子ダンサー・かんばらけんた】違うからこそ、おもしろい

True Colors Festival

歌や音楽、ダンスなど、私たちの身近にあるパフォーミングアーツ。

障害や性、世代、言語、国籍など、個性豊かなアーティストがまぜこぜになると何が起こるのか。

そのどきどきをアーティストも観客もいっしょになって楽しむのが、True Colors Festival(トゥルー・カラーズ・フェスティバル)です。

居心地の良い社会にむけて、まずは楽しむことから始めませんか。

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