TRUE COLORS FILM FESTIVAL
Dec/3-31
多様性あふれる作品を厳選!オンラインの映画祭!
好評につき、短編映画のみ、2020年12月31日(木)まで会期を延長して開催します!
True Colors Festivalでは、2020年12月3日(木)より、オンラインの映画祭「True Colors Film Festival(トゥルー・カラーズ・フィルム・フェスティバル)」を開催します。テーマは「One World One Family(世界は一つの家族)」。障害、女性のエンパワメント、アイデンティティ、貧困と逆境、人種差別など多様性とインクルージョンをテーマに扱った長編・短編作品を厳選してお届けします。
アジアの才能ある映画監督たちが制作した、長編と短編、ドラマとドキュメンタリーなど、数々の受賞作を含む、美しく示唆に富んだ映画を上映。12月3日には『37セカンズ』をオープニング上映を開催し、トークショーも行います。
本映画祭は無料のオンラインイベントです。
短編映画は、True Colors Film Festivalサイトまたは動画共有サイトVimeoにてご覧いただけます。中国、キューバ、香港、インドネシア、イラン、朝鮮民主主義人民共和国、スーダン、シリア・アラブ共和国を除き、世界各地でご覧いただけます。
TRUE COLORS FILM FESTIVAL
2020年12月3日〜12日、短編映画のみ12月31日まで
- 料金
- 無料
-
日本語字幕、英語字幕あり
True Colors Film Festivalアンケート
True Colors Film Festivalは、たくさんの方にオンラインでイベントをお楽しみいただいています。今後の参考のために、アンケートを実施いたします。忌憚のないご意見をお聞かせください。お答えいただいた中から抽選で10名の方にTrue Colors Festivalグッズをプレゼントします。
ぜひ、ご参加ください。
短編映画
-
A Long Journey for the First Steps
監督:ラトコ・ストイリコビッチ、ユリア・ミネット、ヤスミナ・ムスタフィク
スロベニア | 2017年
14分
言語:アラビア語
字幕:英語人道的プロジェクト「ガザ紛争における子供の被害者の回復」の一環としてパレスチナからスロベニアにやって来た子供と親の真実の体験を描く。主人公は足に障害のある7歳のバイラサンと彼女の母親のアマル。2人の共通の願いは、いつか他の子供たちのようにバイラサンが歩けるようになること。
-
Dahdi
監督:カーステン・タン
シンガポール | 2014年
18分
言語:北京語、英語、マレー語
字幕:英語もし難民をあなたの家で見つけたらどうする?本作は、2012年に40人のビルマ出身のロヒンギャ難民がシンガポールに到着したという実際の事件から着想を得た。
初老の寡婦が夕食をとっていると思わぬ訪問客が現れ、道徳的なジレンマに悩むという物語。 -
Dance to Life
監督:ライサ・バウティスタ
フィリピン | 2019年
4分
言語:タガログ語
字幕:英語6歳のダウン症のあるハート君は、母親のマリー・タンがハート・アット・プレイ財団が運営するダンス・セラピー・ムーブメント(DMT)のクラスに連れて行くまでは、とても人見知りだった。今では社交的で元気いっぱい、「とても幸せ」とマリーさんは言う。独自に開発した道具「希望のロープ(Rope of Hope)」を使って、特別なニーズを持つ人々に心身共に癒しの体験を提供することが目的。
毎週土曜日、パトリシアとボランティアは、知的障害のある子供たちとその介助者を対象に、2時間のDMTセッションを無料で行っている。その過程で、参加者はこれまでのやり方を変えて、お互いを思いやり、不名誉や固定観念を断ち切ることができるコミュニティを築いていく。 -
Dignity With Flowers
監督:ゴータム・ペンマラジュ
インド | 2018年
5分
言語:英語、ヒンディー語
字幕:英語寺社から廃棄される花を集め、線香、ミミズ堆肥、生分解性の発泡スチロール代替品、バイオレザーなどの有機商品を製造する社会的企業の物語。この企業は、花がガンジス川の水系に廃棄されることを防ぎ、疎外された不可触民の女性を雇用することを通じて、水質汚染を防止しつつ、インドの女性のイネーブルメントとエンパワメントを実現するという独自のニッチを築いた。本作は2019年のソーシャル・インパクト・メディア・アワード(SIMA)で審査員賞を受賞し、2020年のウェビー・アワードのダイバーシティ・インクルージョン部門、および2019年のショーティ・ソーシャル・グッド・アワードの最終候補作となった。
-
Elsewhere
監督:チェーザレ・チカ・チカルディーニ
イタリア | 2015年
18分
言語:イタリア語
字幕:英語シモーネには、どこかへ飛んでいきたいという明確な考えがあった。彼は一人で飛びたかったが、私たちを遠いところ、すなわち「ここではないどこか」へ連れていくことにした。本作は境界線を越える旅の物語である。イタリアの国境を越え、「ダウン症」という言葉が引く境界線も越える。また本作は、ダウン症の人々の感じ方や考え方をかいま見ることができる作品でもある。彼・彼女らはダウン症によって苦しみ、病気を受け入れることに苦労している一方で、人生に対する異なった見方を提供したいと考えている。
-
Here Away
監督:アミン・カムラニ
マレーシア | 2019年
5分
言語:アラビア語
字幕:英語イエメンからの難民であり、マレーシアに住むシングルマザーのユスラは、勇敢さと心の強さで人々を元気づけている。不安定な状況にもかかわらず、ユスラは積極的にコミュニティのリーダーとして、他の難民を助けるために努力し続けている。
-
Insight Within
監督:ヴィジャイ・S・ジョーダ
インド | 2020年
9分
言語:英語
字幕:英語成功した歯科医師の私生活と仕事が、視力が失われたことで突然中断した。彼は新たな環境に適応し、自分と同じように困難に直面している人たちを助けようと決意した。ニューデリーで8人の障害のある学生のために始めた訓練プログラムを皮切りに、これまで18,000人以上の学生を訓練した男の物語。今ではそのうち約16,000人が、様々な産業に従事する。
-
Lovely Bones
監督:ンワジェ・ザル・チェ・ソエ
ミャンマー | 2015年
16分
言語:ミャンマー語
字幕:英語異色のラブストーリー。パウク・ギイはミャンマーデルタを流れるンガウォン川の渡し守として生活している。彼とその妻はお互いに深く愛し合い、彼の生まれつきの障害をはじめとするあらゆる困難を乗り越えていく。
-
Many Notes, One Melody
監督:アンシュル・ティワリ
インド | 2019年
6分
言語:タミル語、ネパール後、グジャラート語、サンスクリット語、英語
字幕:英語ナランダウェイ基金が設立したチェンナイ子供合唱団は、カースト、経済状況、障害など、異なる生い立ちを持つ子供たちの分断に橋を架ける。合唱団は、孤児、目が見えない子供、様々な障害を有する子供たちから構成されており、テルグ語、ヒンディー語、ベンガル語、ウルドゥー語、カンナダ語、英語を完璧に歌い分ける。最近はケネディ・センターのセレナーデ合唱祭とシンガポール国際合唱祭で演奏を披露した。
-
Over The Horizon
監督:イワン・ソーシン
ロシア | 2017年
5分
言語:ロシア語
字幕:英語目が見えないロシア人写真家アレクサンドル・ジュラブリョフは、自身が持つ可能性の地平線の一歩先へ進んだ人物である。アレクサンドルには2%しか視力が残っていない。数年前、彼は自分で自分の限界を決めたわけでもなく、何もできないわけでもないことに気づいた。アレクサンドルはロシアや世界各地を旅し、写真を撮るようになった。スマートフォンの助けもあり、彼は視力がある人々に世界を見せることができた。
-
Poop On Poverty
監督:ヴィジャイ・S・ジョダ
インド|2013年/2014年
7分
PG
言語:英語、スペイン語、イタリア語
字幕:英語インドのタール砂漠で開催される世界最大のラクダ祭りを舞台に、世界で最も人気のある観光地の裏側に迫る。同作は人間の創意工夫と健全な環境保護活動への賛辞でありながら、地球上の約20億人が毎日直面している課題を浮き彫りにする。
-
Stand By Me (スタンド・バイ・ミー)Music Video
監督:シドニー・タン
シンガポール | 2020年
4分
言語:英語
字幕:英語世界的なパンデミックが猛威を振るっている今年、True Colors Festivalは不安を感じている人たちに寄り添う気持ちを発信するため、世界15の国と地域46名の障害のあるアーティストと共にミュージックビデオ「スタンド・バイ・ミー」制作した。「スタンド・バイ・ミー」は時代や国境を超えて親しまれていることに加え、世界中の人が今置かれている状況や想いを代弁する曲。未来が不確かだからこそ、お互いができることで支え合う大切さを歌ったこの曲に、参加アーティストたちが世界各国からさまざまな思いを込めてパフォーマンスをする様子がミュージックビデオには収められている。
-
The Soul of Sophanna's Song
監督:ジュリアナ・タン、アクセル・タン
カンボジア | 2017年
5分
言語:クメール語
字幕:英語ソファンナは歌手、作曲家、音楽と英語の教師であり、インスピレーションに満ちた人物である。6歳で孤児となり、10歳で麻痺を患い余命1年と宣告されたソファンナは、想像を絶する喪失と痛みを経験してきた。それでも、彼は父親を模範とし、他人に光を与え奉仕する道を選んだ。
-
Traveller
監督:ピャエ・ゾウ・フィオ、ミン・アウン・リン・フトゥン、ンウェイ・ザー・チェ・ソエ
ミャンマー | 2014年
24分
言語:ミャンマー語
字幕:英語強く、勇敢で、決してあきらめない女性の物語。彼女は子供の頃から障害を抱え、多くの困難と差別を乗り越えてきた。彼女は自分自身だけでなく他の障害者のためにもバリアフリーな社会を構築すること、および差別をなくすことに向けて努力し続けている。
-
True Colors Dance 01-01: The Story of ILL-ABILITIES™/イルアビリティーズの物語
監督:田村祥宏(株式会社イグジットフィルム)
日本 | 2019年
12分
言語:英語
字幕:日本語多国籍ブレイクダンスクルーILL-ABILITIES™(イルアビリティーズ)は、ダンスが共通言語になることを証明してきた。3部作の第1部では、クルーのメンバーとILL-ABILITIES™の始まりを紹介する。
-
True Colors Dance 01-02: The Performance of ILL-ABILITIES™/イルアビリティーズのパフォーマンス
監督:田村祥宏(株式会社イグジットフィルム)
日本 | 2019年
12分
言語:英語
字幕:日本語多国籍ブレイクダンスクルーILL-ABILITIES™(イルアビリティーズ)は、ダンスが共通言語になることを証明してきた。シリーズの第2部では、東京で大絶賛されたパフォーマンスとそのリハーサル・準備の様子を描く。
-
True Colors Dance 01-03: The Outreach of ILL-ABILITIES™/イルアビリティーズのアウトリーチ
監督:田村祥宏(株式会社イグジットフィルム)
日本 | 2019年
12分
言語:英語
字幕:日本語多国籍ブレイクダンスクルーILL-ABILITIES™(イルアビリティーズ)は、ダンスが共通言語になることを証明してきた。最後の第3部では、クルーが東京のワークショップでダンスを教え、様々な障害を持つ若く情熱的なダンサーと出会う。ダンスを通じて、参加者は自分の身体に自信を持っていく。
-
White Carnations
監督:タン・ワン・シン
シンガポール|2017年
11分
言語:英語、北京語
字幕:英語特別な手助けが必要な息子を育てるシングルマザーは、貧困、孤立、失望感という困難にもがいていた。
国際障害者デー・セレクション
TCFF開催初日の12月3日は国際障害者デーです。世界中の10億人以上の障害者の権利と健康を推進するために定められた記念日です。国際障害者デーにちなんで選出した映画をご紹介します。
-
『37セカンズ』(37 Seconds)
監督:HIKARI
日本 | 2019年
115分
ドラマ
言語:日本語
字幕:英語
UD CASTによる音声ガイド付き
本作品は、12月3日18時より日本とシンガポールにおいてのみ限定上映されます。
国別の例外規定適用の詳細は「配信地域ページ」をご覧ください。23歳の漫画家ユマは脳性麻痺による障害を抱えている。彼女は母親と一緒に暮らしているが、もっと充実した人生を求めていた。ユマは成人漫画家になりたいと考え、性の目覚めとともに自立への独自の道を歩みながら、愛と寛容に気づいていく。心のこもった作品である本作は、2020年ベルリン国際映画祭の観客賞とアートシネマ賞、2020年アジア・フィルム・アワードの最優秀新人監督賞を受賞した。
-
A Long Journey for the First Steps
監督:ラトコ・ストイリコビッチ、ユリア・ミネット、ヤスミナ・ムスタフィク
スロベニア | 2017年
14分
ドキュメンタリー
言語:アラビア語
字幕:英語人道的プロジェクト「ガザ紛争における子どもの被害者の回復」の一環としてパレスチナからスロベニアにやって来た子どもと親の真実の体験を描く。主要な登場人物は7歳のバイラサンと彼女の母親のアマル。2人の共通の願いは、いつか他の子どもたちのようにバイラサンが歩けるようになること。
-
Elsewhere
監督:チェーザレ・チカ・チカルディーニ
イタリア | 2015年
18分
ドキュメンタリー
言語:イタリア語
字幕:英語シモーネには、どこかへ飛んでいきたいという明確な考えがあった。彼は一人で飛びたかったが、私たちを遠いところ、すなわち「ここではないどこか」へ連れて行くことにした。本作は境界線を越える旅の物語である。イタリアの国境を越え、「ダウン症」という言葉が引く境界線も超える。また本作は、ダウン症の人々の内面をかいま見ることができる作品でもある。彼・彼女らはダウン症によって苦しみ、病気を受け入れることに苦労している一方で、人々に人生に対する異なった見方を提供したいと考えている。 本作は2015年ブルーノース・アビリィティ・アート・フェスティバルの国際短編映画部門において審査員大賞を受賞した。
-
Over The Horizon
監督:イワン・ソーシン
ロシア | 2017年
5分
ドキュメンタリー
言語:ロシア語
字幕:英語目が見えないロシア人写真家アレクサンドル・ジュラブリョフは、自身が持つ可能性の地平線の一歩先へ進んだ人物である。アレクサンドルには2%しか視力が残っていない。数年前、彼は自分で自分の限界を決めたわけでもなく、何もできないわけでもないことに気づいた。アレクサンドルはロシアや世界各地を旅し、写真を撮るようになった。彼はスマートフォンで、視力がある人々に世界を見せることができた。本作は2017年のウィ・ケア・フィルム・フェスティバルの最優秀賞を受賞した。
-
Stand By Me (スタンド・バイ・ミー)Music Video
監督:シドニー・タン
シンガポール | 2020年
4分
ミュージックビデオ
言語:英語
字幕:英語世界的なパンデミックが猛威を振るっている今年、True Colors Festivalは希望と積極性を持ったメッセージをあらゆる地域の人に届けたいと考えた。また、世界で最も多いマイノリティである障害者の人々が直面している、前代未聞で報道も不十分な苦境に注目を集めることも望んでいた。そこで、15の国・地域から46人の歌手、ダンサー、ミュージシャンを集め、ベン・E・キングの古典的ヒット曲「スタンド・バイ・ミー」の感動的なアップデート版を「一緒に」演奏してもらった。
-
The Soul of Sophanna's Song
監督:ジュリアナ・タン、アクセル・タン
カンボジア | 2017年
5分
ドキュメンタリー
言語:クメール語
字幕:英語ソファンナは歌手、作曲家、音楽と英語の教師であり、創造性に溢れている。6歳で孤児となり、10歳で体が麻痺して、想像を絶する喪失感と苦しみを味わった。やがて彼は光を見出し、父を見習って他人の役に立とうと考えた。 本作は2018年東南アジア短編映画祭の短編ドキュメンタリー部門において銀賞を受賞した。
スポットライト
一日だけの特別上映、上映日時は各作品の詳細でご確認ください
-
Listen
監督:アナ・ロッカ・デ・スーザ
ポルトガル、イギリス | 2020年
74分
ドラマ
手話:英語、ポルトガル語、イギリス
字幕:英語、日本語
本作品は12/5 14:00(日本時間)/ 13:00(シンガポール時間)から12/6 14:00(日本時間)/ 13:00(シンガポール時間)までご覧いただけます。
国別の例外規定適用の詳細は「配信地域ページ」をご覧ください。ロンドン郊外に住むポルトガル人のベラとジョタには3人の子どもがいた。生活費を稼ぐのに苦労する日々。一方で、学校では耳の聞こえない娘への誤解が起こり、イギリスの社会福祉事業が子どもたちを守っているのか懸念を抱き始める。
アナ・ロッチャ・デ・スーザ監督の長編デビュー作で、移民の両親が家族を守るために法律に立ち向かう姿を描く。2020年ヴェネツィア国際映画祭の「審査員特別賞」と「ルイジ・ディ・ラウエンティス第1回作品賞」を受賞した。 -
The Fight
監督:エリス・スタインバーグ、ジョシュ・クリーグマン、エリ・デスプレス
アメリカ合衆国 | 2020年
96分
ドキュメンタリー
言語:英語
字幕:英語、日本語
本作品は12/6 14:00(日本時間)/ 13:00 (シンガポール時間)から12/7 14:00(日本時間)/ 13:00(シンガポール時間)までご覧いただけます。
国別の例外規定適用の詳細は「配信地域ページ」をご覧ください。アメリカ社会において歴史的な判断が下される中、中絶権、移民の権利、LGBTQの権利、投票権をめぐる激烈な戦いを繰り広げるアメリカ自由人権協会(ACLU)の弁護士たちが奮闘する姿を描いた作品。
-
The Chess Game of the Wind
監督:モハメド・レザ・アスラニ
イラン | 1976年
93分
ドラマ
言語:ペルシャ語
字幕:英語、日本語
本作品は12/11 14:00(日本時間)/ 13:00 (シンガポール時間)から12/12 14:00(日本時間)/ 13:00(シンガポール時間)までご覧いただけます。
国別の例外規定適用の詳細は「配信地域ページ」をご覧ください。カジャール王朝を舞台にイランの裕福な家族を描く。家長が亡くなり、残された下半身不随の娘のレディー・アグダスは、財産目当ての継父をはじめとする男たちに囲まれてしまう。遺産を巡って一族が対立する中、アグダスと召使の間にはエロティックな緊張感が漂っていた。1976年当時、先駆的な女性作曲家シェイダ・ガーラチャダギとモハメド・レザ・アスラニ監督による本作は、退廃する貴族の冷淡で甘美な家族像を描いた息をのむような作品となっている。
なお、本作はリマジン・リトロヴァータのボローニャ・シネテカとフィルム・ファウンデーションのワールド・シネマ・プロジェクトにより修復された。
長編映画
2020年12月3日(木)1:00から12月13日(日)1:00(日本時間)まで、ご覧いただけます
-
『藍色夏恋』(Blue Gate Crossing/藍色大門)
監督:易 智言(イー・ツーイェン、Yee Chih-yen)
台湾 | 2002年
83分
ドラマ
言語:北京語
字幕:日本語、英語
国別の例外規定適用の詳細は「配信地域ページ」をご覧ください。親友同士であるクーロウ(グイ・ルンメイ)とユエチェンは、学校の水泳部のチャンピオンであるシーハオ(チェン・ボーリン)と出会う。クーロウはユエチェンのためにシーハオへの手紙を届ける。シーハオはクーロウを好きになるが、彼女は親友への片思いという性的な悩みを抱えていた。2002年カンヌ国際映画祭の監督週間に正式に選ばれた本作は、ティーンエイジャーの無垢な恋愛と友情を描いた繊細な成長物語であり、性についてオープンに議論する現代の若者にも共感を呼ぶ。
*本作は中国、韓国、台湾ではご覧いただけません。 -
『最愛の夏』(Darkness and Light/黒暗之光)
監督:張 作驥(チャン・ツォーチ、Chang Tso-chi)
台湾 | 1999年
105分
ドラマ
言語:台湾・閩南語、北京語
字幕:日本語、英語夏休み、カンイは視覚障害のある父親のマッサージ店を手伝うために故郷に帰ってきた。彼女は暴力団員のアピンと出会い、恋に落ちるが、対立関係にある暴力団の息子アリンはそれに嫉妬する。アマチュア俳優を起用して制作された本作は、視覚障害のあるマッサージ店の家族と一家が抱える地元暴力団との問題を、心理的リアリズムを用いて、夢のようなシークエンスが織りなすドラマとして描いている。本作は1999年東京国際映画祭のグランプリ、1999年台北金馬映画祭の最優秀オリジナル脚本賞および最優秀編集賞を受賞したが、過去20年間にわたり海外で上映されることはほとんどなかった。
-
『精神』(Mental)
監督:想田和弘
日本、アメリカ合衆国 | 2008年
135分
ドキュメンタリー
言語:日本語
字幕:日本語、英語
国別の例外規定適用の詳細は「配信地域ページ」をご覧ください。『精神』は、日本で唯一の精神科外来クリニックの複雑な世界を見つめたドキュメンタリー。患者、山本医師、スタッフ、ボランティア、ホームヘルパーの声を織り交ぜながら、心の病について語ることに対する大きなタブーを打ち破り、自殺傾向、貧困、羞恥心、不安、社会不安などを抱えた人々の生活を捉えている。2008年釜山映画祭「最優秀ドキュメンタリー賞」、2008年ドバイ映画祭「最優秀ドキュメンタリー賞」、2009年マイアミ国際映画祭「審査員特別賞」、2009年香港国際映画祭「優秀ドキュメンタリー賞」、2009年ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭「宗教を超えた審査員賞」を受賞。
-
『モラル』(Moral)
監督:マリルゥ・ディアス-アバヤ
フィリピン | 1982年
138分
ドラマ
言語:タガログ語
字幕:日本語、英語ジョーイ(ローナ・トレンチーノ)は、活動家と恋に落ちた薬物中毒者。キャシー(ジーナ・アラハー)は、野心はあるが平凡な歌手。シルビア(サンディー・アンドロン)は、ゲイの元夫を愛し続ける弁護士。マリテス(アンナ・マリン)は、保守的な夫に「産む機械」同然に扱われている10代の主婦。モラルは、4人の女性が父権的社会で、困難な人生を必死に生きる様子を描いている。監督:マリルゥ・ディアス・アバヤ、脚本:リッキー・リー。本作は、4人の女性の会話が紡ぎだすアジア発の重要なフェミニスト映画であり、寛容さに満ちた、人々の共感を呼びさます内容である。本作はL’Immagine RitrovataのABS-CBNにより修復されている。本作は1982年メトロ・マニラ映画祭の最優秀脚本賞、1982年FAMAS賞(フィリピン)の最優秀助演女優賞を受賞した。
-
『タレンタイム~優しい歌』(Talentime)
監督:ヤスミン・アフマド
マレーシア | 2009年
120分
ドラマ
言語:英語、ヒンディー語、タミル語、マレー語、広東語、北京語
字幕:英語ある高校の音楽教師が、開校70周年を記念して学生の芸能コンテストを開催することになった。マレー系のミックスであるムルーは、オーディションの帰りに彼女のエスコート役となった耳の聞こえないインド人の少年マヘシュに恋をする。中華系のカーホウは、マレー系のライバルであるハフィズに勝つべく自らにプレッシャーをかけていた。それぞれ異なる家庭環境で育ち、異なる問題に直面する生徒たちを音楽が結びつける。ヤスミン・アフマド監督の他の作品と同様に、本作の若者は親から多くの人種的な偏見を受け継いでいる。しかし幸運なことに、彼らは友情と愛をより重視している。アフマド監督の遺作である本作は希望とユーモアに満ちており、涙を誘うだろう。本作は2009年シネマニラ国際映画祭の最優秀東南アジア映画賞、2009年マレーシア映画祭の最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀助演男優賞を受賞した。
-
『最後の1マイル ~ハンセン病 果てなき旅路で~』(THE LAST MILE - On the Road to Eliminate Leprosy)
監督:浅野直広
日本 | 2017年
104分
ドキュメンタリー
言語:日本語
字幕:日本語、英語ハンセン病は何世紀にもわたって人類に恐れられてきた病気である。しかし、この病気に関する事実や、偏見と差別による基本的人権の重大な侵害については全く知られていない。WHO(世界保健機関)ハンセン病制圧大使として活動する笹川陽平は、40年以上にわたり、ハンセン病との闘いに取り組んできた。このドキュメンタリーは、1,600時間以上の映像を元に、ピグミー族が暮らす人口23人の村からローマのバチカン市国に至る笹川の世界20か国、50か所に及ぶ足跡を記録したものである。ハンセン病を撲滅し、人間の尊厳を取り戻すための笹川の取り組みは終わっていない。私たち人類は、ハンセン病に対するスティグマ(社会的烙印)をなくすことができるだろうか?本作は第5回イエラペトラ国際ドキュメンタリー映画祭の最優秀映画祭賞を受賞した。
ダイアローグ
True Colors Film Festival(TCFF)のキュレーターや映画監督ら関係者による、インタビューやトークセッションをご覧いただけます。
映画を通じて社会に伝えたいことや、映画制作の背景、テーマなど、様々な内容を日本語字幕付きでお楽しみください。
True Colors Film Festival 2020 Dialogue: Separation, Injustice, Family
-
アナ・ロッカ・デ・スーザ(『Listen』監督)× タン・ビー・シアム(TCFFキュレーター)
「別離、不正、家族‥‥。イノセンス(純真さ)はどこにあるのか?」49分|言語:英語、字幕:日本語、英語
『Listen』の監督 アナ・ロッカ・デ・スーザのインタビュー。実際にあった移民家族の痛ましい物語など、本作にインスピレーションを与えたエピソードや、映画制作に至る背景について語ります。
True Colors Film Festival 2020 Dialogue: Cause Champions, Stories That Must Be Told
-
短編映画関係者によるトークセッション
「語り継がれるべき人々、そして物語」63分|言語:英語、字幕:日本語、英語
『A Long Journey for the First Steps』の監督ヤスミナ・ムスタフィク、『Elsewhere』の脚本を書いたマウロ・メルグラティ 、『Insight Within』『Poop on Poverty』の監督ビジャイ・S・ジョダ、TCFFパートナーである「We Care Foundation」の創設者・ディレクター、ティシュ・カプールと、TCFFキュレーター、タン・ビー・シアムによるトークセッション。様々な人権問題に焦点を当て短編映画の制作に取り組む人々による思いとそれぞれのアプローチをお聞きいただけます。
True Colors Film Festival 2020 Dialogue: Ethical Story-Telling
-
レベッカ・リム(「Our Better World」代表)× ジェラルド・チュウ(司会)
「”良識ある語り”とは?」29分|言語:英語、字幕:日本語、英語
シンガポールの国際的な財団である「Our Better World」代表を務めるレベッカ・リムのインタビュー。TCFFでは「Our Better World」にて製作された短編映画5本を紹介しています。デジタルプラットフォームで様々な人々の物語を発信し続ける同財団の「語りの手法」とは?リム氏は、対象となる人々の尊厳を大切にし、正確で優れたストーリーを伝えるためには、細部にまで気を配ることが必要だと語ります。