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――True Colors MUSICAL『ホンク!〜みにくいアヒルの子〜』を観て、どんな気持ちになりましたか?
すごく、すごく、いいなぁぁぁって思った。主人公のアグリーが、家に帰ろうとするなかで、疲れ果てて氷結しそうになったシーンが最高だった。アグリーを探すお母さんにせっかく見つけられたのに、倒れているアグリーを見てお母さんが涙を流して、その涙でアグリーが白鳥になるところ。感動して、僕も涙が出そうになりました。
あと、猫のダンスがすごかった! 猫役の踊っている人は、耳が聴こえないんでしょう? あの男の人の「ニィャァ〜〜〜オ!」っていう全身の表現がすごくて、どうやってリズムとってるんだろうって思いました。
――開演前のタッチツアーやかんたんな言葉でのあらすじ解説に参加したり、“かんたん日本語”が表示されるタブレットも使っていたね。観劇は楽しめましたか? 難しいところはなかった?
観る前に衣装を手元で見たり触ったりしたから、劇中に出てくると「あの時の服だ!」って思って楽しかった。いろんな道具は、事前に見たけど、まさかあんな使われ方がされるとは思ってなくてびっくりした。難しいとかわからないとか、そんな気持ちは感動しすぎて起きなかった。
――アグリーや、登場人物に共感したことはありましたか?
「醜い」って言われていたアグリーじゃなくて、アグリーのきょうだいたちが、めっちゃ醜いなって思った。アグリーがかわいそう。僕は一人っ子できょうだいはいないけど。
僕も「なんでそうなるの?」みたいなことを言われたことがある。でも、「なんで」って、僕がそう思うんだもん。その「なんで」は、否定されてる気持ちになってイラっとしたけど、気づいたらその気持ちは忘れちゃった。そんなもんだけど、自分と違うからって相手に自分を押し付けるのはよくないと思う。