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働く女性たち:カーメン・ヤウ

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2022年4月26日

「働く女性たち」は、芸術やアドボカシー活動を通じて自らの目的を推進することをライフワークとする女性たちを紹介するシリーズです。まず一人目は、「障害者はセクシーになれる、セックスするに値する、自分たちの性的権利を認識させなければならない」というメッセージを持って活動する講師であり、擁護者のカーメン・ヤウさんです。

働く女性たち:カーメン・ヤウ

Q:性的権利擁護を目的に活動しているのはどうしてですか?

セクシュアリティとLGBTQ+(の問題)に焦点を当てようと思った理由は、セクシュアリティは他人を理解し尊重する方法の核心であると信じているからです。しかし、コミュニティや専門家は、非常に個人的でデリケートなこのテーマを避けています。私は、障害者コミュニティと、セクシュアリティについて話すことに抵抗がある専門家の間のギャップを埋めることができる、非常に特別な立場にいることから、自分自身をアウトサイダーであると同時にインサイダーであると考えています。 

Q:セックスと障害者について、よくある誤解は何ですか?

Aいつも言っているように、そして誰もが知っているように、セクシュアリティは脚と脚の間で生まれるものではなく、耳と耳の間から生まれるのです。もちろん障害者とセクシュアリティの問題について話すときも同様です。私たちに何ができるか・は何ができないかではなく、どのように私たちが人と性的に接することができるかということでもありません。まずは何よりも、想像力、あなたの創造性、あなたの信頼性、そしてあなた自身であろうとする態度が重要なのです。

Q:なぜ障害者を支援するのですか?

私が仕事と大学院修士課程を始める前、Hand Angels(障害者の性的権利を擁護する台湾のNGO)の創設者の一人と会話をしたのを覚えています。私たちは、障害者のための根本的な社会変革を推進するために、何をすべきかを話し合いました。この会話を通じて、私たちは、障害者に対してどれだけの働きをするのかではなく、むしろ、障害について考える人々に対して、彼らの持っている障害に対する概念や態度を変えることが重要であると気づきました。多くの人はまだ、障害者は生活の上での基本的なこともできないので、日常的に誰かの助けが必要だという、医療者や健常者の視点に立っています。このような考え方では、障害者は常に道を塞がれたままです。

Q:そういった考え方は、障害者の生活にどのような影響を与えますか?

こうした考え方のために、障害者はスティグマを受け、自分の人生、例えばセクシュアリティを表現し、育むことに苦労しています。もし、彼らが美しく、セクシーで、ユニークな存在として紹介されれば、スティグマを受けることはないでしょう。私たちがすべきことは、現代社会に存在する障害に対するスティグマ的なイデオロギーに挑戦することなのです。

Q:障害者のセクシュアリティについて発信することで抵抗を受けることもあると思います。何があなたを支えているのでしょうか?

障害者コミュニティから来る批判に対処することが最大の課題だと思っています。私が性について話すと、多くの障害者やその親、介護者が不快感を示すことがよくあります。それが緊張を生むのです。通常、障害のある女性はセクハラを経験する確率が高いことが知られています。そのため親や介助者は、女性障害者の性的表現を抑制することが、彼女らを守る最善の方法だと考えているのです。また、女性障害者のリプロダクティブ・ライツ(生殖に関する権利)という考え方も極めて重要ですが、タブー視されているテーマです。しかし私は女性障害者がイエスともノーとも言えるように障害者コミュニティを教育し、彼女らに力を与える必要があると思います。中でも特に親や介護者からの同意を得られるよう教育し、促進することが必要なのです。

Q:アドボカシー活動で最も充実していたことは何ですか?

私にとって、この2年間で最も奇跡のような瞬間は、このテーマで声をあげる人が増えてきたこと、私よりもずっと影響力のある人たちが出てきたことです。私はこれまでLGBTQ+の支持者として活動し、アドボカシー活動をしてきましたが、今ようやく障害者コミュニティにもあえてカミングアウトするメンバーが現れてきています。とてもうれしいことです。そして、障害者コミュニティのLGBTQ+メンバーが立場を主張し、自分たちのニーズを表現し、感情を共有できるようになることが、私が最も充実を感じる時です。

Q:トゥルー・カラーズ・フェスティバルのメッセージは「One World One Family」ですが、この言葉はあなたにとってどのような意味を持ちますか?

T私にとっては、「One World One Family」は、人はさまざまな方法、さまざまな形で分類されることがあるということです。小さな小さなグループに分類され、互いに争うこともあるでしょう。しかし、私にとって、私たちがひとつの家族になれる唯一の方法は、私たち一人一人が純粋に本物であれるときです。自分の魂のありのままの姿を見せることができて、外見で判断されることはない、ということです。私自身は、愛と自己と他者が互いに本物であれるということが、私たちを「One World One Family」にしてくれると思っています。

カーメン・ヤウ
学士(社会科学)、プロデューサー、 医療ソーシャルワーカー 、博士号候補生、社会福祉学講師
現在、グリニッジ大学社会福祉学講師として勤務。アジアにおける障害者×ジェンダーの提唱者として、障害者とインターセクショナルウーマン/女性の交差性のための平等と包摂の強化に尽力。アクセシビリティやユニバーサルデザイン、セクシュアリティやLGBTQ、対人暴力、身体的・精神的健康など、さまざまなトピックに触れている。
ソーシャルワークの実践者として、語りの実践やデジタルストーリーテリングに関心を持っている。ソーシャルワークの理論と実践をデジタル時代に橋渡しすることを目標に、情報通信技術の文脈におけるソーシャルワークの実践の可能性を探っている。

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歌や音楽、ダンスなど、私たちの身近にあるパフォーミングアーツ。

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そのどきどきをアーティストも観客もいっしょになって楽しむのが、True Colors Festival(トゥルー・カラーズ・フェスティバル)です。

居心地のいい社会にむけて、まずは楽しむことから始めませんか。

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