fbpx

voice

自分の変化をとらえ続けること

アーティスト/ WEAR YOUR True Colors ARTIST LINE参加アーティスト

コムアイ(水曜日のカンパネラ)

  • Share on facebook
  • Email
  • Share on twitter
  • Share on what's up
  • Share on LINE
2020年7月17日

「WEAR YOUR True Colors」でデザインしたTシャツには「genre??」という言葉をプリントしました。ジェンダーについて考えたときに、私は1人の人間に男も女も内在していると思っていて。その割合は常に上がったり下がったり、どっちも高かったりどっちも低かったり、その時々で変動していると思うんです。私も常に100%女だっていう感覚はないし、他者に対してもそう思います。
そういうことを表現したいなー、と相談したら「ノンバイナリー(※)」という言葉を知りました。男と女の二項対立で表現しようとしていたこと自体が自由でないかもと思って。

この10年くらいで性別を表す言葉って本当に増えていますよね。でもその新しい性を付けたら付けたで、その言葉じゃないとも思ったりして。カテゴライズすることって、どういう意味があるんでしょう?
自分はトランスジェンダーだ、女だ、クィアだ、って分類して言い切ることで、それではない自分がこぼれてしまう感じがする。
大事なのは、言葉はうまく利用するだけにして、自分の実情の変化を実直にとらえ続けていられることだと思います。
音楽でもそう。私の音楽はエクスペリメンタルだと思うと実験的じゃなくなるし、ダンスミュージックだと思ったら面白くないし、区切って断定してしまうとその中にとらわれてしまう感じがするんです。
自分がしたいことやできることは、ジャンルにとらわれないはずってみんな思ってるんじゃないかな。それで、「genre??」という言葉にしました。
※ノンバイナリー……男と女など、既存の性別のどちらにも当てはまらない考え。ジェンダークィア、Xジェンダーと同義。

文・構成=原口さとみ
修正=日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS
写真=佐竹邦彦

Instagram

True Colors Festival

歌や音楽、ダンスなど、私たちの身近にあるパフォーミングアーツ。

障害や性、世代、言語、国籍など、個性豊かなアーティストがまぜこぜになると何が起こるのか。

そのどきどきをアーティストも観客もいっしょになって楽しむのが、True Colors Festival(トゥルー・カラーズ・フェスティバル)です。

居心地の良い社会にむけて、まずは楽しむことから始めませんか。

ページトップ