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第3回アドバイザリーパネル・ミーティング
(2020年3月)

どんな人でも楽しめるエンターテイメントイベントに!
True Colors Festivalを振り返る:2

第3回目のミーティングから、アドバイザリーパネルの感想や率直なコメントをいくつかご紹介します。新型コロナウイルス感染拡大を受け、当初予定していた全イベントプログラムを中止・延期するに至った経緯や、以降への展望を含め、現在に至るまでのTrue Colors Festivalの歩みをご覧ください。

  • オンラインでの参加者をスクリーンに投影しながらの、日本財団会議室のミーティング風
    景。アドバイザリーパネルからは、廣川さん、林さんが会議室にて参加した。

*注
今回のアドバイザリーパネルミーティングは、3月25日に東京都知事から出された屋内・屋外を問わないイベント等への参加の自粛要請を受け、対面での参加は少人数とし、オンラインでの参加を主にした開催となりました

樺沢一朗(日本財団 常務理事):
2020年夏の東京オリンピック・パラリンピックは延期されることが決定し、True Colors Festivalも7月に予定していたTrue Colors CONCERTの全てのプログラムの中止を決定しました(一般発表は2020年3月30日)。しかしながら、今後も何らかの形で活動を続けていきたいとは考えています。

廣川麻子さん(以下、廣川(敬称略)):
私たちの団体でもいろいろな業務が中止となり、かなり大きな影響を受けています。True Colors Festivalでも今後の事務的な手続きも大変だろうとお察ししますが、参加予定だった出演者・制作関係の皆様にも、金銭的な面も含めてできるだけ配慮してあげて欲しいと思います。

林健太さん(以下、林(敬称略)):
私たちの活動も当面の間、中止、休止をせざるを得ない状況です。大きな変化、流動的な状況こそ、マジョリティとマイノリティの関係、健常者のためのシステム自体の本質があらわになるときだとも思っています。マイノリティの人たちが困りやすくなるし、平常時には見えなかった様々な困難も発見されると思います。いまは安全を優先しながら、この状況をつぶさに見ておこうと。後にみんなで話し合ったりできればいいなと思ってるところです。

今はマイノリティ、マジョリティの分断が強まるとき

  • オンライン参加となった杉山さんの発言の様子

杉山文野さん(以下、杉山(敬称略)):
僕たちも「東京レインボープライド2020」をゴールデンウィークに予定していたんですが、中止を発表しました。この時期に開催することで「LGBTの人たちって…」というカテゴリーで何か言われてしまう可能性もあって、これまで築いてきたコミニュティと社会との関係にも亀裂が入ってしまうリスクがあると考え、中止の判断に至りました。

ただこういうときだからこそ伝えられるメッセージもあるはずだとも考えています。イベント自体はなくなってもメッセージがなくなるわけではない。オンラインなのか何なのかまだ決まってないですが、何かの形でメッセージを共有していくことについて、今、考えています。

True Colors Festivalのイベントの中止は残念ですが、イベントができなくてもここにはダイバーシティへの大切なメッセージがあると思いますし、それを何か発信し続ける形ができたらいいなと、個人的にはすごく思っています。こういったことがあったときって、結局立場の弱い人たちにしわ寄せが来やすくて、マイノリティ、マジョリティの分断が起こってきてしまう可能性が高くなるときだと思います。だからこそ切り替えて、ポジティブなメッセージを発信し続けられたらいいなと思います。

  • オンラインでの参加となったオルソンさんの発言中の様子

ジュリア・オルソンさん(以下、オルソン(敬称略)):
日本語で説明するのは難しいのですが、正しい判断であると思います。True Colors Festivalではインクルージョンの考えにのっとって、様々な障害者をイベントに呼ぶこともあったと思います。ただ障害者の中には、免疫が弱かったりする人も多くて。私の場合も肺炎になりやすく、友達の中には普通の風邪でも亡くなられた方がたくさんいます。逆にイベントがキャンセルにならなかったら、私たちのことをちゃんと考えてくれてないんじゃないかって、思わせる部分もあるのではないかと思います。今、杉山さんがおっしゃっていたように、インクルーシブな社会を目指す中で、イベント以外でもメッセージが伝えられると思っています。みんなで協力して、新型コロナが広がらないように支え合おうっていうメッセージだったり。今後、東京がロックダウンする方向に向かった場合は孤独な人も増えていくだろうし、オンラインのフォーラムとか、仲間と思える人たちが集まれる場があったら、助かるんじゃないかなと思います。

  • オンラインでの参加となった加藤さんの発言中の様子

加藤悠二さん(以下、加藤(敬称略)):
不安も人によって状況が違う。ジュリアさんがおっしゃったように免疫力が低い人の不安と、「自分は健常者」という人の不安はまた全然違う。今はその不安を口に出すことさえもはばかられる状況があると思います。この状況での不安にもいろいろバリエーションがあるんだよとか、でも、それに向かっていく希望にもいろいろなアプローチがあるはず、っていう発信ができるとよいと思います。

True Colors Festivalが、参加予定だったプロダクションやアーティストに対してこんな補償を考えていますっていうメッセージも発信する価値があると思います。中止だからおしまいではなくて、その中でできること、できないことを「私たちはこう考えます」っていう意思表示ですね。障害があって、かつアーティストの人は、大変バリュアブルな立場だと思います。彼らに対して「こんな風に一緒に続けていけるような形を模索しています」とメッセージも出していけるといいですよね。

伊敷政英さん(以下、伊敷(敬称略))
*伊敷さんは音声のみでの参加でした。
私はアドバイザリーパネルミーティングは今回初参加なのですが、True Colors Festivalでは昨年の8月頃から、視覚障害のある人への会場ルート案内方法を検討するお手伝をしてきました。会場に人が集まってのイベントの中止は、僕個人としてはすごく賛成しています。一番の理由は、障害のある人たちがイベントに参加するときには、ヘルパーが必要になることが多いからです。盲ろうの方であれば指点字や触手話が必要な方もいらっしゃるし、視覚障害があればガイドヘルパーと一緒に来る。True Colors Festivalでは人と人が密着する可能性が、健常者が主に参加するイベントよりもかなり高くなることが想定されます。その点だけを考えても、今回のリアルイベントの中止は素晴らしい判断だなと感じています。
今後については、私も杉山さんの意見に賛成です。この新型コロナウイルスでオンラインでもさまざまなメッセージが発信されて、いろんな気持ちを共有する機会が生まれていると感じます。True Colors Festivalでも2月まで実施したイベントでメッセージを伝えてきたと思うので、例えば今までのイベントの映像をYouTubeで配信するとか、中止になったイベントについての映像コンテンツをYouTubeで流すとか、伝えようとしていたメッセージを伝え続けるのが、すごく大事なのかなって思いました。

森真理子(司会:日本財団DIVERSITY IN THE ARTS
ありがとうございます。イベント運営にとどまらず、世界中の人々のあらゆる日常生活に大きな影響・不安が広がる中で、皆さんもそれぞれの立場で大きな選択の岐路にいらっしゃることと思います。そんな中でもこのようにTrue Colors Festivalの取り組みについて応援していただけること、励みになります。

True Colors Festivalが、どんな場所を目指すのか
〜True Colors JAZZ〜

  • True Colors JAZZ熊本公演では、出演者の小澤綾子さんを2階にある会場まで車椅子を持ち上げて案内した。

True Colors JAZZ– 異才 meets セカイ Directed by Takashi Matsunaga 大阪公演公式レポート
https://truecolors2020.jp/topics/17874/
True Colors JAZZ– 異才 meets セカイ Directed by Takashi Matsunaga 東京公演公式レポート
https://truecolors2020.jp/topics/19360/

森:
1月にはジャズピアニストの松永貴志さんをディレクターに迎え、障害・国籍・年齢など背景の異なるミュージシャンたちによるジャズセッションTrue Colors JAZZを実施しました。会場はいずれもライブハウスで、必ずしも車椅子や視覚障害の方にとってアクセシブルな場所ではなく、車椅子をスタッフで持ち上げて移動するなど、人力で対応した部分もありました。他に来場者に向けて個別にサポートを展開するアテンダントスタッフの参加、楽曲の歌詞への手話通訳、ボディソニックという音を振動に変える装置の導入など、前回のミーティングでいただいたアドバイスも参考にしながら、アクセシビリティ向上に取り組みました。会場に来ていただいて、いかがでしたか?

伊敷:
アクセシビリティに関しては、僕個人としては大満足でした。視覚障害のある人にとって、ライブハウスって結構ハードルが高いんです。まず、夜のイベントが多くて道が暗いし、段差も多い。人がたくさんいて、今自分がどこにいるのか分かりづらい。しかも飲み物を手に持っていなきゃいけないとか、いろんなハードルがあるんですね。今回は視覚障害のある人の鑑賞という観点で、準備がされていたなと感じます。例えば、最寄駅からのガイド、会場でも席への誘導があって、席ごとに店員さんを呼び出す注文ボタンがありました。お会計もそのボタンを持って行ったら精算できる仕組みで、僕ら視覚障害者としてはありがたいなって思いました。

演奏の途中でお手洗いに行ったんですが、ガイドさんがすごくスムーズに案内してくださって良かったです。あと、物販も丁寧に説明していただいて、結構大人買いをしました。

  • 音を振動に変える装置「ボディソニック」使用中の様子。

廣川:
私も会場で拝見しました。非常に良かったと思います。アクセシビリティに関するいろいろな試み、挑戦は、大きな意味のあることだと思います。準備をして、いろいろな人たちが来て、体験する。また、必要としない人たちもその様子を見て、こういう方法があることを知る良い機会になったと思います。今後はそのいろいろな工夫をもっと発信をしていければ良いですね。動画の配信では、アクセシビリティの取り組みの様子もぜひお伝えできたらなと思います。

森:
ありがとうございます。取り組みを発信していくことも大切ですね。他にも 出演者の紀平さんには聴覚過敏の症状があり、例えばカチャカチャとした食器の音があると演奏に集中できないということで、カトラリーを割り箸に変えるなど、環境づくりに気を配りました。ただ、それもあまり会場に周知しきれず、そういった挑戦を発信していくことは、MUSICALでの課題にもなっていきました。

当事者がサポート体制を検証することが必要
〜True Colors MUSICAL〜

  • True Colors MUSICAL上演後のアフタートークにて、舞台にあがるりゅうちぇるさん、車椅子の岸田ひろ美さん、リーガンさん(ファマリーのディレクター)ら。手話通訳の方と字幕モニターも用意した。

True Colors MUSICAL ファマリー「ホンク!〜みにくいアヒルの子〜」 公式レポート
https://truecolors2020.jp/program/musical-report-1/
True Colors MUSICAL ファマリー「ホンク!〜みにくいアヒルの子〜」 鑑賞サポート レポート
https://truecolors2020.jp/program/musical-report-2/

森:
True Colors JAZZまでを実施してくる中で、フェスティバルのメッセージ、特色をどう伝えていくかという課題が浮かび上がってきました。True Colors MUSICALではアンバサダーの乙武さんやRYUCHELLさんとのアフタートークを実施して、広報的な盛り上げに力を貸していただきました。また廣川さんにもご協力いただき、障害のある人を優先的にサポートする情報保障の一環として、鑑賞ワークショップ(タッチツアー、事前解説)を実施しています。またプロデューサーの鈴木京子さん、アクセシビリティを専門にした制作スタッフの方の知見をお借りして、英語による上演に対して舞台上に日本語の字幕を用意したり、手元のタブレット端末や音声ガイドでも、日英でリアルタイムでの情報保証を行いました。

廣川:
True Colors MUSICALでは、客席は広いけれども、客席に入るまでのロビーが狭かった印象です。私には日本に長くいるアメリカ人のろう者の友人がいます。日本手話もアメリカ手話も分かる方で、今回初めて英語字幕が付いているものを見て、それでいろいろと内容を知ることができてよかった、楽しめたという感想をもらいました。そういうふうに、外国人のろう者で見て楽しめたって言うのは、今後のイベントでも生かせることかなと思います。

  • True Colors MUSICALの開演前、盲導犬を使用する来場者が会場に入る様子。

加藤:
今お話を伺って、アクセシビリティに関するいろいろな取り組みをなさっていたことが知れて、とても面白いなと僕も思いました。True Colors MUSICALの動画ではある程度取り組みに対する紹介があったと思うんですが、ホームページのほうではあんまり取り組みについて書いてなくてもったいなと思います。

こういう取り組みって、特に健常者の側にとって分からないことが本当に多くて、手探り、協働しながらやってきた部分も大きいと思うんですね。当然その中には失敗や、言われないと全く分からなかったことなどもたくさんあると思います。成功したことを紹介するするのって大事だとは思うんですが、ここをこれから改善していきたいとか、こんなこと気付けなくてごめんなさいとか、あるいは言ってくれてありがとうとか、そういったマイナスに取られてしまうような経験をもっと広く共有することも、どうやったらインクルーシブな関係性を築いていけるのかっていう気付きを広めてシェアするという意味で、使えるんじゃないかなって思いました。

森:
ありがとうございます。先ほど伊敷さんからもご指摘いただきましたが、フェスティバルとしてパフォーマンスやアクセシビリティのクオリティについて、どのような選択をしていくかが、重要な分かれ道であるなと感じました。今後また、次の演目が再開される際や、過去のアーカイブの見せ方の部分でも、成功例だけではなく、今後もっとこうしたほうがいいとか、ここはちょっと失敗してしまったっていうことも、同時に知見としてためて、公開してくことが大切なんだなと感じました。

林:
僕もTrue Colors MUSICSALを見に行って、良かった点と悪かった点があります。良かった点は、会場の客入れ客出しといった誘導が、今まで蓄積した技術なり知識なりを生かして、いろんなお客さんに対して、すごく自然にそれぞれに合わせた違う対応をしていたところ。会場の中にはいろんな人がいるんだなってことも分かったし、その人たちも自然と違ったままで共存してる雰囲気が良かったです。そういう客入れ、客出しの知見って、舞台芸術においてどの演目でもそんなに変わらないですよね。大体一緒の形なので、知識とか技術が蓄積しやすい。今回の運営もスムーズでとても良かったと思います。

演目自体については、僕は音声ガイドを借りました。主に目の見えない人が使うであろう日本語吹き替えの音声ガイドを聞いたんですが、そのクオリティが低いように感じました。会場に来ていた視覚障害当事者の方でも、楽しめたって言う意見と、すごく残念だったって言う意見の方が両方いましたね。一例を紹介すると、一人の方は舞台鑑賞が初めてで、ストーリーが掴めたから楽しめたって言ってました。もう一人の方は、目の見える人と一緒に見に来てたんですね。で、音声ガイドで鑑賞した後に目の見える人と話していて、主人公の演者が歩行器を使って舞台上で演じてたってことを、後で知ったそうなんです。ガイドの中では、その情報が情報として欠落してること自体には、気付いていなかったのではないでしょうか。
ただ舞台芸術の音声ガイド作るときって、演目自体が出来上がってない中で並行して音声ガイドを作っていくので、こういうことはよくあることなんです。また個人によって情報量の好みもあります。健常者向けの既製品であれば、多くの人がだめだと思えるものって自然に淘汰されていくんですけど、マイノリティ向けの情報保障サービスって、誰がどのような方法でクオリティを検証するか、すごく難しい。その困難さはあるにしても、対応の方法はどこかにあるはずです。

  • True Colors MUSICALでタブレット端末に表示される日本語字幕を見ながら舞台を鑑賞する来場者の様子

廣川:
今回、私は盲ろうの方に向けたワークショップの機会をいただき、盲ろうの当事者の方お2人と一緒にゲネプロを見て、説明をしながら鑑賞しました。結果的に、通訳者が事前に情報を把握することもできたので、翌日の本番にさらにいいサポートができた経緯がありました。やはり利用する当事者、ろうとか盲の方がゲネプロや通し稽古に事前に参加して、サポート体制を検証することが、今後必要かなと思いました。

林:
確かに廣川さんのおっしゃるとおり、舞台芸術って生ものなので、当日とか前日のゲネプロとか、そのときに起きている出来事をどう情報として伝えるかっていう、即時性が大事だと思います。既存の知見と、そのとき舞台で起きているリアルな情報をどう調合してくかも、すごく重要だと思います。

  • True Colors MUSICAL上演前に行ったタッチツアーの様子。参加者が、舞台美術に手で触れて形や雰囲気を確認している

杉山:
こういうダイバーシティ関連のイベントをやるときって、内容は魅力的なのに、イベントそのものの存在があんまり知れ渡っていないことも多いです。True Colors Festivalについて、僕自身ももっと協力できたんじゃないかと反省ありますが、SNSのフォロワー数があまりにも少ないなと思っています。Twitterもインスタも600フォロワーいない。もちろんテレビなんかのメディア露出も大事ですが、SNS戦略のほうももう少し力を入れたほうが、より届いたんじゃないかなと思います。

森 :
ありがとうございます。その点も、実は内外から指摘いただいてまして、フォロワー数だけでなく、認知数とか情報のリーチ数みたいなところも改めて設定し始めていたところではあったんです。ただ、ご指摘は本当にごもっともと思います。人が集まる、集会するイベントは今後しばらくできませんが、オンライン上での違った方法を工夫をしていきたいですし、また、もちろん気になることやご意見などいただけたらありがたいです。今後はTrue Colors Festivalのメッセージを出しつつ、アーカイブ的な意味での動画、写真、レポート記事などを見やすくしていくようなウェブ改修を実施していく予定です。そこでも全てが一気に解決できることは難しいと思いますが、努力していきたいと思います。

どんな人でも楽しめるエンターテイメントイベントに

  • True Colors MUSICALの出演者・スタッフがステージに一堂に介して記念撮影している様子。車椅子や歩行器の出演者の姿も見られる。

伊敷:
今後、True Colors Festivalが形を変えて続いていく中で、文化芸術分野においてアクセシブルで、かつ、エキサイティングなコンテンツが出来上がることが、僕としてはとても楽しみです。1年間継続して取り組みを続けることはすごく意味があると思いますし、ここで得られた知見をぜひ今後に生かすような展開を期待しています。

林:
True Colors Festivalを通して、僕自身本当にいろいろな新たな問いを考えることができて、すごく感謝しています。文化、芸術っていうのは、何かあっても途切れることではないと思うんですね。長いプロジェクトの中で台風もあったし。いろんな変化があったけど、途切れることではない。僕自身、家にこもってはいても、籠ること自体をアクションの一つだと思って、考えたり行動し続けたいです。

廣川:
期間を設けることは、とてもいい方法だと思います。企画を始めて、そこでうまくいかなかった部分を次の企画で改善をしていく。そして、一つずつステップアップしていくことができるので。だから今後残った企画も、どう生かしていくことができるのか。もっとより良い形を生みだせるように、今を良い機会だと捉えることができたらなと思います。
最後にまた一つお願いなんですが、今後ホームページで中止の発信をしていくと思います。そのときには、ぜひ手話も取り入れた動画を発信していただきたいです。今回の政府関係の発信に手話通訳が付いていないことが多いんです。昨日の都知事の会見も手話通訳はありませんでした。非常に残念に思います。確かに直前に手話通訳を付けるのってなかなか難しいとは思うのですが、True Colors Festivalではぜひやっていただきたいです。やっていく思いを発信するためにも、文章だけはなく手話通訳も取り入れて、いろいろな人に見て、理解していただきたいです。今後もつながり続けることができる状況をつくっていただきたいです。

樺沢:
われわれにとっても、さまざまな気付きのあるコメントをいただきありがとうございました。日本財団はインクルーシブという言葉が出る前から、インクルーシブな社会の実現を組織の一つの柱として続けています。その中でTrue Colors Festivalは、オリンピック・パラリンピックが行われる、行われないに限らず、今後もずっとこうしたメッセージを発信していきたい。今回、中止の決断をする形になりましたが、形を変え、もしくは復活させる可能性を見据えながら、今後、活動していきたいと思います。
どんな人でも楽しめるエンターテインメントイベントが、今回のTrue Colors Festivalの裏の最重要課題でした。そうした中で、今後も皆さまのご意見、専門的な知見に頼らざるを得ないと思います。引き続きご指導、ご協力をお願いいたします。

  • 日本財団の会議室の様子。会議の様子を伝えるスクリーンと、林さん(中央)、樺沢(左)の姿が写っている。

撮影:
井上嘉和、冨田了平、前田元嗣(True Colors JAZZ)
冨田了平、西野正将(True Colors MUSICAL)

True Colors Festival 2020/2021

True Colors Festival(トゥルーカラーズ フェスティバル)は、パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむ芸術祭です。誰もが居心地の良い社会の実現につなげる試みです。

世界的な危機により、私たちは身近な人たちと引き離される経験をしています。でも、だからこそ人とつながること、共に楽しむことの大切さを再認識しました。

新たな環境で、アーティストと観客が、どうやって体験を共有し、共に楽しむことができるのか。みなさんと一緒に考えながら、プロジェクトを展開していきます。

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